食文化や志向の変化、健康意識、自然保全への関心の高まりなど、
さまざまな要因から食品包装資材メーカーを取り巻く環境、求められるものは変わってきています。
ここでは、精工が包装資材を通して行ってきた環境への取り組みを紹介します。
昨今、環境破壊が問題視され、節電やマイバッグの持参など、個々の生活においても環境に配慮することが一般的になってきました。2015年の国連サミットで採択された SDGs も今や多くの企業が取り組んでおり、もちろん精工も例外ではありません。しかしそれは、時代の流れ、ブームに乗るためにしているわけではなく、「おいしいものをおいしい時期に食べてもらいたい」「食材の鮮度を少しでも持続させたい」「フードロスをなくしたい」という食品包装資材メーカーとしての使命を果たそうとした結果です。よりおいしい農産物が求められ、品種改良が進められているのと並行して、包装資材も進化し続ける必要があります。精工は、これからもより良い包装資材の開発を続けながら、環境に貢献していきます。
フィルムを薄くすると、当然破れやすくなります。一定の強度を保つため、精工では加工技術の向上に努めました。流通に向けた厳しいテストもクリア。無事プラスチック使用量を削減したフィルムの開発に成功しました。
ストローやスプーンなど、近年紙の需要は高まってきています。そんな中、精工も紙素材を使用したパッケージを開発。商品が見えるよう一部フィルムを使用したデザインが特徴で、包装資材としての機能性も追求しています。
環境への配慮から、プラスチックの容器は減少傾向にあります。容器とフィルムでは、スーパーなどで陳列できる場所が異なるため課題はありますが、ゴミを減らしたい消費者のニーズに応えた本製品は大きな可能性を秘めています。
新型コロナウイルスの蔓延は、社会に大きなダメージを与えました。その中でも、安心で安全な包装資材を提供している精工は、営業活動や商品開発を積極的に行いました。アフターコロナの兆しが見え始めている今、精工は改めて自身の社会的な役割を意識し、食品包装資材メーカーとして原点に立ち返ります。核家族化が進むのに対応するため、小分けパッケージの開発にも取り組みました。来たる変化のときに備え、これからも一丸となり、精工は食の安全に貢献していきます。
「食」は日常生活において不可欠な分野でありながら、人々の好みや志向は絶えず変化し続けています。その中でも取り残されず、会社として進化を続けるためには、社員一人ひとりの個性が大切だと私は考えています。だから、私自身も個人の能力を見極め適材適所の人材配置を心がけてきました。社歴や性別、年齢、部署は関係ありません。分け隔てなく、ときには腹を割って話せる風土が精工にはあります。個性を生かし、一緒に取り組んでくれる仲間がくるのを社員一同楽しみにしています。
代表取締役社長:林 正規